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むし歯の予防と治療

7 項目

むし歯の予防と治療とは|このカテゴリで分かること

むし歯は、口の中の細菌が糖から酸をつくり、歯を溶かすことで起こります。このカテゴリでは、むし歯の進行段階と治療の流れ、フッ化物配合歯磨剤やフッ化物洗口などの予防法、歯みがきの効果と限界、歯が痛いときや冷たいものがしみるときの受診の目安を、むし歯の予防と治療の全体像として整理します。

対象は、子どものむし歯予防を始めたい保護者、治療中で次に何をされるのか知りたい人、歯の痛みやしみる症状があって受診を迷っている人です。ゴールは「自分の状態がどのあたりで、何を確認して受診すればよいか」が分かるところまでです。痛みの原因はむし歯以外のこともあるため、診断は歯科医師に任せてください。

はじめにおすすめの3本

迷ったら、まずこの3本から読んでください。残りの記事は、このページ下の項目一覧から、気になるテーマで選べます。

  1. むし歯の進行段階|C0〜C4の見方と治療の考え方
    C0〜C4の段階の見方を先に押さえます。以降の記事の共通の物差しです。
  2. むし歯の治療の流れ|進行段階ごとに何をするのかを整理
    段階ごとに、削らず様子を見る場合から神経の治療までの流れを確認します。
  3. むし歯予防の三本柱|フッ化物・歯みがき・食生活の考え方
    歯の質・細菌・食べ物の三つの要因に対応する予防の全体像です。

押さえておきたいポイント(リサーチ)

厚生労働省のe-ヘルスネットと歯科疾患実態調査で確認できた事実です。

  • 治療の流れ: むし歯が歯の表層に限られる場合は、削らずに再石灰化を期待します。大きくなると削って詰め物・かぶせ物をし、歯髄まで達すると歯髄を除去(抜髄)して根管治療を行うとされています。
  • 歯磨剤の濃度: フッ化物配合歯磨剤のフッ化物イオン濃度は承認基準で1,500ppmF以下とされ、1,450ppmF・950ppmFの製品が多く、子ども向けに500ppmF・100ppmFの製品もあります。
  • 予防効果の目安: フッ化物配合歯磨剤のむし歯予防効果は概ね24%と報告され、1,000ppmF以上では500ppmF上がるごとに約6%上昇するとされています。
  • 歯みがきの限界: セルフケアでプラークを毎日完全に除去することは現実には不可能と考えられ、他の予防法と組み合わせることが必要とされています。
  • 普及の状況: 令和6年歯科疾患実態調査では、14歳以下でフッ化物塗布の経験がある人は67.3%、フッ化物洗口は18.5%、フッ化物配合歯磨剤の使用経験は74.4%でした。

予防効果の数字は調査の条件によって変わります。製品の使い方や年齢別の量は、最新は公式と歯科医院で確認してください。

よくある疑問

Q. 初期のむし歯は削らなくてよいのですか。
A. 表層に限られる初期の段階では、削らずに再石灰化を期待して経過を見ることがあります。判断は診察によるため、むし歯の進行段階|C0〜C4の見方と治療の考え方 で段階の見方を確認したうえで歯科医師に相談してください。

Q. 子どもの歯磨き粉のフッ素濃度はどれくらいですか。
A. 年齢によって使う量と濃度の目安が異なります。フッ化物配合歯磨剤の使い方|年齢別の量・濃度・うがいの回数 に年齢別の目安とうがいの回数をまとめています。

Q. 歯みがきをしっかりすればむし歯は防げますか。
A. 歯みがきは基本ですが、それだけで完全に防ぐのは難しいとされています。フッ化物の利用や食習慣と組み合わせる理由は 歯みがきのむし歯予防効果|歯みがきだけで十分か で説明しています。

Q. 冷たいものがしみるのはむし歯ですか。
A. むし歯のほか、知覚過敏や歯周病などでもしみることがあります。見分け方と受診の目安は 知覚過敏とは|しみる痛みの原因と受診の目安 と 歯が痛いときの原因と受診の目安|むし歯・歯の根・歯周病・その他 を参照してください。

編集部の見解

むし歯の情報を調べる人の多くは「痛くなってから」検索していますが、このカテゴリで最も読んでほしいのは予防の記事だと考えます。むし歯は治療しても元の歯に戻るわけではなく、詰め物やかぶせ物はやり直しが必要になることもあるためです。

予防は、歯みがきの上手さだけで競うより、フッ化物配合歯磨剤を毎日使う、糖分をとる回数を意識する、定期的に歯科で確認してもらう、という複数の手段を少しずつ重ねるほうが続けやすいと考えます。痛み、腫れ、しみる症状が続く場合は、自己判断で様子を見すぎず歯科医療機関に相談してください。本ページは一般的な情報であり、診断や治療の推奨ではありません。

出典(一次情報)

むし歯の予防と治療の項目一覧