根管治療と抜歯

あごがはずれたとき(顎関節脱臼)症状・受診の目安・再発の考え方

あごがはずれたとき(顎関節脱臼)|症状・受診の目安・再発の考え方

大きなあくびなどで口が閉じなくなる顎関節脱臼は、早い受診ほど整復が容易とされます。日本口腔外科学会の情報をもとに、症状、原因、受診の目安、繰り返す場合の治療を整理します。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。当サイトについて

この記事は一般的な情報の整理です。個別の診断や治療の推奨ではありません。痛み・腫れ・出血などの症状があるときは、歯科医療機関を受診してください。

あごがはずれたときとは

大きく口を開けたときに、あごの関節(顎関節)が外れ、口が閉じられなくなることがあります。これが顎関節脱臼です。日本口腔外科学会は、大きなあくびをしたときや、硬くて大きなものを噛んだときなど、大きく口を開けたときに起こると説明しています(打撲などのけがが関わることもあります)。

症状は急に現れ、本人は驚きますが、多くは医療機関で整復できます。学会は、自分で治すことができない場合は早急に口腔外科を受診するよう勧め、来院が早いほど治療は容易になるとしています。この記事では、症状、受診の目安、再発した場合の考え方を整理します。

基本(症状と原因)

区分 内容
主な症状 口を閉じられない、唾液があふれる、頬骨の下で下あごが出ているように見える
起こりやすい場面 大きなあくび、大きな食べ物をほおばる、歯科治療で長く口を開ける、打撲
関連する病気 顎関節症(音・痛み・開口障害)、顎関節強直症(あごが動かなくなる)

学会は、顎関節の疾患として、顎関節症、顎関節脱臼、顎関節強直症を区別して説明しています。症状が似ていても、対応が異なります。

具体例(受診の流れ)

段階 内容
受診 口腔外科など、整復を行える医療機関へ連絡し、受診する
整復 医師が手で、はずれた関節を元の位置に戻す
整復後 数日〜しばらく、大きく口を開けない、硬いものを避けるなどの注意を受ける
繰り返す場合 習慣性の脱臼として、予防的な治療を相談する

学会は、脱臼を繰り返す場合は、手術を含めた治療が必要になることがあるとしています。

あごがはずれたときの実践ステップ

  1. 口が閉じられなくなったら、慌てず、無理に口を閉じようとしたり、自分で戻そうとしたりしません。
  2. すぐに口腔外科のある医療機関へ連絡して受診します。時間が経つと、整復が難しくなる可能性があるためです。
  3. 受診時は、状況(あくび、食事、打撲)、いつからか、過去の脱臼の有無を伝えます。
  4. 整復後は、指示された期間、大きく口を開けないようにします。あくびの際は、手であごを支える方法などを相談します。
  5. 繰り返す場合は、予防の方法と、治療の選択肢を相談します。

あごがはずれたときの注意点

  • 自分で強い力を加えると、関節や周囲を傷める可能性があります。
  • 学会は、元に戻らない場合はすぐに口腔外科を受診するよう案内しています。
  • 打撲後に口が開けにくい、噛み合わせが変わった場合は、骨折の可能性もあります。早めに受診してください。
  • 顎関節症のある人は、音や痛みの経過も、あわせて相談します。

あごがはずれたときでよくあるミス

  • 自力で戻そうとして、悪化させる。
  • 一度戻ったからと、受診せずに放置する。
  • 繰り返しているのに、医療機関に相談しない。

あごがはずれたときのチェックリスト

  • 口が閉じられないとき、すぐに受診する行動を決めているか。
  • 受診できる医療機関(口腔外科)の連絡先を知っているか。
  • 過去の脱臼や顎関節症の経過を説明できるか。
  • 繰り返す場合の相談先を決めているか。

あごがはずれたときのFAQ(よくある質問)

Q. 自分で戻せますか。
A. 学会は、自分で治すことができない場合は早急に口腔外科を受診するよう勧めています。無理な力を加えず、早めに受診してください。

Q. 何科を受診しますか。
A. 口腔外科が案内されています。休日・夜間は、救急対応の可否を、事前に電話で確認してください。

Q. 再発を防ぐ方法はありますか。
A. 大きく口を開ける動作を避ける、あくびの際に支えるなどの工夫が紹介されることがあります。繰り返す場合は、医療機関で相談してください。

日常で気をつけたいこと

脱臼を起こしやすい場面を知っておくと、予防の工夫がしやすくなります。

場面 工夫の例
あくび 手であごを軽く支え、大きく開けすぎないようにする
食事 大きなものを無理に頬張らない。硬いものを避ける
歯科治療 長時間開口が必要なときは、休憩を入れてもらう。過去の脱臼を事前に伝える
外傷のリスク スポーツや転倒でのけがを避ける工夫、必要に応じて保護具を相談する

また、顎関節症のある人は、音や痛みが続くときに、早めに口腔外科や歯科で相談しておくと、状態の把握と予防につながります。

起きたときの家族・周囲の対応

本人が驚いて、落ち着かないこともあります。周囲の人は、次のように対応します。

対応 内容
声かけ 落ち着くように声をかけ、無理に口を閉じさせない
連絡 医療機関に電話をし、状況を伝え、受診の指示を受ける
搬送 付き添って受診する。保険証、お薬手帳を持参する
食事 受診するまで、飲食を控える(のどに詰まらせないため)

筆者の見解(あごがはずれたとき)

私は、顎関節脱臼は、「慌てず、早く、専門家へ」という行動を、事前に家族で共有しておくことが役立つ症状だと考えます。何も知らないと、焦って自力で戻そうとしてしまいがちです。受診先の連絡先を一つ控えておくだけでも、いざというときの動きが変わるのではないでしょうか。一般的な情報であり、診断や治療の推奨ではありません。

あごがはずれたときの関連項目

出典(一次情報)

本記事は一般的な情報の提供を目的としており、個別の診断・治療の推奨や、医療・税務上の助言ではありません。症状がある場合は歯科医療機関を受診してください。制度や基準は改定されることがあるため、最新の内容は厚生労働省・国税庁などの公式サイトでご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。